岐阜市の取り組み

 

これまでの取り組み

平成16年、岐阜市は長良川鵜飼のユネスコ無形文化遺産登録を目指す取り組みを開始しました。「岐阜市鵜飼世界遺産化プロジェクトチーム」を立ち上げ、様々な事業に取り組んでいます。

学術調査
・鵜飼漁そのものの基礎的な習俗調査・鵜飼を支える技術の習俗調査

・文化的景観の保存調査

・他地域の鵜飼との比較調査

・中国の鵜飼との比較調査

・長良川鵜飼用具の図面作成

・調査報告書の刊行

・記録映像の作成 等

魅力発信
・幟旗や横断幕の作成・鵜飼市民講座の開催

・「長良川鵜飼未来シンポジウム」の開催

・ハンドブック「長良川鵜飼再発見」の刊行

・長良川うかいミュージアムのオープン

・「鵜飼の“語り部”育成セミナー」の開催

・長良川鵜飼文化応援団との連携

・「長良川鵜飼おもてなし勉強会」の開催 等

平成29年度

長良川鵜飼文化応援団による「鵜飼の魅力発見ツアー」[H29.6.24]

岐阜市鵜飼世界遺産化プロジェクトチーム[H29.12.21]

平成28年度

鵜飼の“語り部”育成セミナー「卒業発表会」
[H28.1.31に18名卒業/H29.1.29に13名卒業]

中国雲南省大理州の鵜飼の調査[H29.2.19]

平成27年度


長良川鵜飼未来シンポジウム
[参加者380名/H27.6.6]

フランス・パリでの情報発信[H27.11.10]

平成26年度


ウミウ捕獲技術の調査[H26.11.25]

ハンドブック長良川鵜飼再発見
[日本語版:H26.3/英語・中国語版:H27.2]

平成25年度


鵜匠装束の調査[H25.6.18]

鵜飼の“語り部”育成セミナー「鵜匠家見学」
[受講者38名/H25.9.8]

平成24年度


鵜飼観覧船関連技術記録映像の撮影[H24.7.24]

長良川鵜飼フォーラム[参加者75名/H21.6.7]

平成23年度


長良川探訪「長良川の源流」~川と森が生み出す自然の恵み~
[長良川文化フォーラム主催/参加者49名/H23.10.29]

長良川文化講座「木曽三川の利水と治水」
[長良川文化フォーラム主催/参加者32名/H23.10.29]

平成22年度


長良川鵜飼フォーラム[参加者180名/H22.5.8]

特別展示「職人の技」~鵜飼を支える職人たち~
[関市教育委員会主催/H22.4.23~6.13]

平成21年度


鵜飼市民講座2009[参加者165名/H21.6.7]

鵜飼観覧船造船技術の調査[H22.3.15]

平成20年度


鵜飼習俗記録映像の撮影[H20.8.7]

記録映像の完成試写会[H21.3.30]

平成19年度


長良川流域の文化的景観検討委員会[H19.8.27]

鵜飼習俗記録映像作成のための会議[H19.9.3]

平成18年度


報告書報告書の作成(内容の校正)[H19.2.6]

長良川鵜飼習俗調査報告書[H19.3刊行]

平成17年度


トワイライトセミナー「鵜飼は世界遺産になれるか」
[参加者50名/H17.5.24]

鵜匠家での聞き取り調査[H18.8.8]

今後の戦略

平成27年、「長良川の鵜飼漁の技術」の国重要無形民俗文化財指定、「『信長公のおもてなし』が息づく戦国城下町・岐阜」の日本遺産認定、「清流長良川の鮎~『里川』における人と鮎のつながり~」の世界農業遺産認定など、ぎふ長良川鵜飼が国や国際機関から様々な評価を受け、目標の達成に向けて大きく前進しました。
今後、ユネスコ無形文化遺産登録の早期実現を目指し、岐阜市は5つの基本方針のもと、戦略的に事業に取り組んでいきます。

準備 日本は、2年に1件、国内の無形文化遺産の目録から候補を選び、ユネスコに申請することが保障されています。まずはこの国内の候補に選ばれることが最優先されます。そのためには、登録されるための条件を全て満たし、審査を受ける体制が整っていることを証明しなければなりません。最新の動向調査や、他地域の事例研究を行いながら、申請に向けた準備を着実に進めていきます。
発信 長良川鵜飼は、日本遺産の「信長公のおもてなし」や世界農業遺産の「清流長良川の鮎」などを構成する重要な要素として位置づけられています。そこで、「信長公の愛した鵜飼」、「鮎と水の文化を象徴する鵜飼」として、日本遺産や世界農業遺産との一体的なPRを行うことにより、長良川鵜飼の国内・海外での認知度を高めていきます。
協働 ユネスコ無形文化遺産の登録を実現するには、市民の皆さんの盛り上がりが不可欠です。平成28年8月に、ユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みを市民運動として展開する「長良川鵜飼文化応援団」が設立されました。「オール岐阜体制」の取り組みにより、盛り上がりを高めていきます。
継承 これまで積み重ねてきた学術調査をさらに推進し、長良川鵜飼の多角的な視点の価値を新たに明らかにしていきます。また、長良川鵜飼を確実に保存・継承し、未来へと繋いでいくために、様々な課題を解決するための取り組みを積極的に実施していきます。